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ヘルシーコラム

料理研究家・卯月佳子の 旬菜キッチン ~心と身体に効くレシピ~
<はじめに>

こんにちは、花ランでメニュー開発を担当している料理研究家・卯月佳子(うづき けいこ)です。
このコラムでは、日本の四季折々、北海道から沖縄まで数えられないほど存在する豊かな食材を毎回ひとつ取り上げ、その食材の特性と、その食材を活かしたオリジナルレシピを、私のキッチン(旬菜キッチン)から皆さんに紹介していきたいと思います。毎月の連載(予定)ですので、皆さま、お楽しみに!

第 18 回 <ゴーヤー(ニガウリ)>

(2010.7.30)

大人になってから食べた食材って何がありますか?
私は、ゴーヤーがその1つです。最初に食べた時は「苦~い!これ食べ物?」と思ってしまいました(笑)。
夏バテ防止、体脂肪減少、ビタミンCたっぷりの夏の野菜、ゴーヤーをご紹介します。

ゴーヤー(ニガウリ)

・ゴーヤーとは・・・

ゴーヤーはウリ科の一年生ツル草で、正式和名は「ツルレイシ」。
本州などでは「ニガウリ」とも呼ばれています。
原産地は熱帯アジア、主にインド。明の時代に中国に伝わり、日本には江戸時代に渡来したと言われています。
旬は6~8月。沖縄の夏野菜として有名ですが、現在はハウス栽培で1年中収穫できます。

高温多湿の気温に適しているため、沖縄では昔からよく栽培されていました。
戦後の食料のない時代には、大きく成長するまでに収穫を待てないのと、水や肥料が不足しているのとで、ほっそりとした小さいゴーヤーが食べられていました。
また、現在のようにスパムや豚肉、卵といった食材も手に入らなかったため、ゴーヤーチャンプルーではなく、ただの「ゴーヤー炒め」を食していました。

現在沖縄で栽培されるゴーヤーの特徴は、ズンドウ型でがっちりとした濃緑色のゴーヤーが多く栽培されています。本州のハウスで栽培されるニガウリは、ほっそりとしたスマートなタイプが主流です。

・ゴーヤーの成分

ゴーヤーはその独特の苦味が特徴です。苦味のもとになっているのは、果皮に含まれるモモルデシンという成分で、血糖値や血圧を下げる効果のあることがわかってきました。他にも、食欲増進作用や整腸作用のあることが認められています。
また、暑さで弱った胃を刺激するため、夏バテ防止にも効果があります。

ゴーヤー100g中には、ビタミンCがレモンの2~3倍、キャベツの約4倍に相当する120mg含まれています。
通常ビタミンCは加熱すると壊れてしまいますが、ゴーヤーのビタミンCは、加熱してもほとんど壊れず残っているため、夏に汗で体外に出され不足しがちなビタミンCの補給にはぴったり。
また、夏は紫外線が強いので、シミ・ソバカスなどの予防のためにも、ビタミンCを効率よく摂取できるゴーヤーを積極的に食べたいですね。
さらに、β-カロチンやビタミンB1、またカリウム、リン、鉄分などミネラル類も豊富。体のむくみをとり、疲労を回復してくれるため、夏バテ防止に大いに役立ちます。

ゴーヤーには、インシュリン類似物質(ペプチドP)が豊富に含まれ、血糖値の調節に役立つことが最近の研究でわかってきており、植物インシュリン(p-インシュリン)という呼ばれ方をしています。また、チャランチンという成分が、すい臓のランゲルハンスβ細胞に働きかけ、インスリンの分泌を促します。
種の中に多く含まれる、共役リノール酸という成分は、脂肪燃焼を促す働きがあり、ダイエット効果があるとされています。
コレステロールや中性脂肪などの血中脂肪の低下に効果的な水溶性食物繊維も豊富で、高血圧予防に役立つカリウムも多く含まれています。

・選び方&保存方法

表面のイボが細かく密集して、色と太さが均一な物が良いでしょう。
早めに中の種とわたを取り除いて、水洗いせず新聞紙にくるんでビニール袋に入れて冷蔵保存します。そうすればビタミンCも緑色もよく保存されます。
高い室温で放置すると黄化が早まりビタミンCも損失されるので注意が必要です。

冷凍する場合は、生のまま薄くスライスし、料理に使う1回分ずつラップに包み冷凍すれば、加熱する料理には使えます。解凍せずにそのまま調理できます。
生のまま薄くスライスし、ザルに広げ、天日に干して乾物にすれば長期保存できます。干し大根のように戻して調理すると歯ごたえが残る、生とは違った味わいになります。ミネラルは高まり、カルシウム15倍、ビタミン10倍、鉄分はなんと30倍と栄養価は高まります。

レシピ

ゴーヤーといえば、「ゴーヤーチャンプルー」!
チャンプルーとは、沖縄の方言で「炒める」という意味です。
夏野菜を美味しく炒めて、食べてダイエット&美肌のW効果です。

<ゴーヤーチャンプルー>

ゴーヤーチャンプルー

【材料】
ゴーヤー1本(中くらい)
豚バラ肉150~200g
トマト中1個
木綿豆腐1丁
2個
塩、こしょう適量
鶏がらスープの素小さじ1
オイスターソース小さじ1
しょうゆ小さじ1
サラダ油大さじ1
【下準備】
  1. ゴーヤーは、中の種とワタ(白い部分)をスプーンなどで取り除き、薄切り。塩を少々振った後、5~10分置き、水で洗っておく。
  2. 木綿豆腐は、キッチンペーパーで包み、水気を切ってから一口大に切っておく。
  3. トマトと豚バラ肉は、食べやすい大きさに切っておく。
  4. 卵はよく溶いておく。
【作り方】
  1. フライパンにサラダ油を入れて温め、水気を切った豆腐を両面焼く。
  2. 豆腐をフライパンの端に寄せ、豚バラ肉、ゴーヤーを入れて炒める。
  3. 豚バラ肉に火が通ったら、調味料を加えて更に炒める。
  4. トマト、卵の順番に加えて更に炒め、卵に火が通ったら完成。
○ポイント
  1. ゴーヤーは、切った後塩を振って水気を出すと同時に苦味も和らぎます。
  2. 通常ビタミンCは加熱されると成分が失われるものですが、果皮の堅いゴーヤーはその成分が失われるのを防ぎ、効率よくビタミンCを摂取することができます。
  3. 炒める時の火加減は、中火~強火で!一気に旨味を閉じ込めましょう。
  4. 今回は、ゴーヤー以外にトマトを加えて、色合いと酸味をプラスしましたが、もやし、きのこ類、そうめん等、色々な具材を加えてアレンジしても良いでしょう。
卯月佳子(うづきけいこ)(料理研究家)
卯月佳子
卯月(4月)に東京都に生まれる。
大学時代には、食物文化を研究。その後、いったんは金融機関に就職し役員秘書など務めるが、持ち前の料理センスと社交術を活かし大手料理スクールに転職。セレブ向けレッスンを担当する売れっ子講師として活躍する。
現在は独立し、料理スクールの講師を務める傍ら、食品・飲料メーカーや地方自治体から依頼を受け100近いレシピを開発の実績を持つ。
誰でも美味しく、簡単に旬の食材を食べることができるレシピの数々。また、明確で明るい語り口調にファンも多数。花ランでは、店舗に対する料理アドバイザー、メニューの紹介などを担当。

<所有資格> 調理師免許、大手料理スクール師範資格、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター


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