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ヘルシーコラム

料理研究家・卯月佳子の 旬菜キッチン ~心と身体に効くレシピ~
<はじめに>

こんにちは、花ランでメニュー開発を担当している料理研究家・卯月佳子(うづき けいこ)です。
このコラムでは、日本の四季折々、北海道から沖縄まで数えられないほど存在する豊かな食材を毎回ひとつ取り上げ、その食材の特性と、その食材を活かしたオリジナルレシピを、私のキッチン(旬菜キッチン)から皆さんに紹介していきたいと思います。毎月の連載(予定)ですので、皆さま、お楽しみに!

第 15 回 <いちご>

(2010.4.30)

真っ赤ないちごは見た目もかわいくて、食べると幸せですよね。いちごはバラ科の多年草で、甘いので果物として認識されていますが、草本性の植物なので、農学上では野菜とされているのです。種をまいてから1年以内に収穫できるものは野菜なので、いちごは野菜というわけです。同じく韓国でも野菜として扱っていますが、他の国では果物として扱われています。
今回は、いちごをご紹介します。

いちご

・いちごとは・・・

英語で言うとStrawberry(ストロベリー)と言ういちご。日本ではどうして『いちご』と呼ぶようになったのでしょうか。2つの説があります。
江戸時代より前の時代は、いちごと言えば私たちが現在食べているような大きないちごではなく、野生の木いちごのことを言いました。野生の木いちごはイクラやすじこに似ていて、昔の人は『魚(いお)の血のある子のごとし』と言ったらしく、いは魚(いお)のい、ちは血のち、ごは子のごとしから取って、いちごと呼ぶようになったのです。

表面に細かくついているツブツブが特徴ですが、実はコレがいちごの果実なのです。私達が果実だと思って食べているのは、いちごの花の中心にある、『花託(かたく)』と呼ばれる部分です。種だと思っていて、実は果実だった部分は『痩果(そうか)』と呼ばれています。
花託が果実のように大きくなったわけは、果実である痩果を育てるための、フカフカのお布団のような役割をしているからです。そのため、果実である痩果の数と花託の大きさはとても深い関係にあり、痩果の数が多いと、フカフカのお布団もたくさん必要になるので、いちごのサイズも大きくなります。

・いちごの成分

いちごに含まれる成分でよく知られているのがビタミンCです。その他にもキシリトールがとてもたくさん含まれていることはあまり知られていません。いちごを薬として使っていた時代もあったくらいですから、体に必要な栄養素がたっぷり入っていることが分かります。

いちごに含まれるビタミンCの量はみかんの2倍もあり、果実の中ではトップです。熱を通して食べるわけではないので、野菜に含まれるビタミンCのように損失することもなく、効率よくビタミンCがとれます。ビタミンCは身体の中で作ることのできない成分ですので、積極的にとりましょう。
1日に必要な量は1,000~2,000mgで、2~3時間で身体の外に排泄されてしまいますので、こまめにとりたいものです。いちごだと大粒のものを6粒前後で1日に必要な量がとれてしまいます。ちなみに、いちご1粒に含まれているビタミンCは、普通サイズのいちご1個で10mgです。カロリーは約5kcalになります。

ビタミンCをとっていると、風邪をひきづらくなり、もちろん治りやすくもなりますので、風邪のひきはじめにはビタミンCをとりましょう。体の疲れも回復してくれますし、皮膚や血管、粘膜を強くする働きもあります。動脈硬化を防ぐ働きもあり、いちごはとても体にいい食べ物なのです。反対にビタミンCが不足すると、疲れが中々とれなかったり、歯茎から出血したり、肌あれや貧血が起きます。

いちごは食物繊維もたっぷり入っています。いちご100gに対して食物繊維が含まれる量は、柑橘類の2倍もあります。ペクチンやクエン酸、りんご酸といった食物繊維で、いちごはお腹にもいいということが分かります。

・選び方&保存方法

色の濃淡に関わらず、鮮やかでムラがなく、光沢があり、ツブツブが立っているものを選びましょう。もちろん表面に傷のないものを選びます。ヘタの周辺が白くなっていないということもポイントです。
いちごは収穫されてから追熟しませんので、それ以上赤くなることも甘くなることもありません。品種によって違いますが、ヘタまでの部分が長く伸びているいちごは甘いサインです。ヘタがしおれているものは収穫してから時間がたっている証拠ですので、ヘタの緑が濃くて元気に張って反り返っているものを選びます。

パックに入れられているものは、下の段のいちごもチェックしましょう。上から見える部分だけ新鮮に見えても、底から見ると傷んでいるいちごが入っている場合があります。傷んで白っぽく変色しているものや、汁が出てしまっているものは避けるようにしましょう。
いちごは傷みが早いですので、購入したらその日のうちに食べましょう。買い置きには適していないので、鮮度が落ちてビタミンCが失われてしまう前に食べるようにしましょう。

レシピ

低カロリーで、甘いいちごはスイーツにぴったりの食材です。
周りはサクッと中はとろ~り、見た目も可愛いシュークリームを是非!

<いちごシュークリーム>

いちごシュークリーム

【材料】
●シュー
牛乳120cc
無塩バター50g
ひとつまみ
薄力粉60g
2個
●クリーム
卵黄2個分
砂糖50g
薄力粉20g
牛乳200ml
バニラオイル3~5滴
生クリーム200ml
●トッピング
いちご適量
【下準備】
  1. バターを常温にしておく。
  2. いちごは、良く洗いへたをとっておく。
  3. 薄力粉は一度ふるっておく。
【作り方】
●シュー
  1. 鍋に牛乳、塩、バターをいれて弱火にかけて、バターをゴムベラで崩しながら温める。
  2. バターが完全に溶けたら、強火にして、全体が沸騰したら火を止めてふるっておいた薄力粉を入れる。
  3. ゴムベラで、練り混ぜて生地が滑らかになって鍋肌から離れるようになったら再度火にかける。中火で2分間位ジリジリというまで生地を転がしたらボウルに移し、卵を3回に分けて混ぜ込む。
  4. ゴムベラで持ち上げると、流れ落ちず、三角形に保たれる硬さになったら、絞り袋に生地を入れ、好みの大きさまで絞ったら力を抜いて真上に抜く。水をつけたフォークで、真上から格子状に少し触り、尖がりを無くす。200℃のオーブンで20分焼く。(焼いている時は、絶対にオーブンの扉を開けない事!)
●クリーム
  1. 牛乳を沸騰直前まで温めて、卵黄に砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜる。
  2. 卵黄に薄力粉を振るいながら入れて、混ぜる。生地が馴染んだらバニラオイルを加えた牛乳を少しずつ入れて、漉しながら鍋に入れる。
  3. 沸騰してからもう一度緩くなったらクリームをボウルや皿に移して冷やしておく。生クリームを角がお辞儀するまで混ぜる。
●トッピング
  1. 焼きあがったシューの中に、クリームを入れいちごを飾る。
○ポイント
  1. シューは、オーブンで焼いている時に扉を開けるとしぼんでしまうので、開けないこと。
  2. カスタードクリームは傷みやすいので、急冷させましょう。
  3. 生カスタードクリームは、生クリームを加える事で軽さが出ますが、濃厚なクリームが良ければお好みで入れないで下さい。
  4. シューは、砂糖が入っていないのでお菓子以外のメニューでも大丈夫です。
卯月佳子(うづきけいこ)(料理研究家)
卯月佳子
卯月(4月)に東京都に生まれる。
大学時代には、食物文化を研究。その後、いったんは金融機関に就職し役員秘書など務めるが、持ち前の料理センスと社交術を活かし大手料理スクールに転職。セレブ向けレッスンを担当する売れっ子講師として活躍する。
現在は独立し、料理スクールの講師を務める傍ら、食品・飲料メーカーや地方自治体から依頼を受け100近いレシピを開発の実績を持つ。
誰でも美味しく、簡単に旬の食材を食べることができるレシピの数々。また、明確で明るい語り口調にファンも多数。花ランでは、店舗に対する料理アドバイザー、メニューの紹介などを担当。

<所有資格> 調理師免許、大手料理スクール師範資格、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター


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