ヘルシーコラム

こんにちは、花ランでメニュー開発を担当している料理研究家・卯月佳子(うづき けいこ)です。
このコラムでは、日本の四季折々、北海道から沖縄まで数えられないほど存在する豊かな食材を毎回ひとつ取り上げ、その食材の特性と、その食材を活かしたオリジナルレシピを、私のキッチン(旬菜キッチン)から皆さんに紹介していきたいと思います。毎月の連載(予定)ですので、皆さま、お楽しみに!
第 12 回 <大根>
年末年始で食べ過ぎてしまった方も多いのでは?
昔ながらの健康食「大根」にはデンプン分解酵素(アミラーゼ)が豊富に含まれているため、食べ物の消化を促進し、胃の粘膜を守って胸やけや胃もたれを防ぐほか二日酔いの緩和にも効果があります。胃の弱い人は、食事に大根おろしを添えて食べると消化を助けてくれます。
今回は、「大根」をご紹介します。

・大根とは・・・
大根のルーツは諸説ありますが、日本での最初の記録は「日本書紀」に“於朋花(おほね)”の名前で記されています。この言葉が“大根(おおね)”に転じ、さらに室町時代からは音読みの“ダイコン”と呼ばれるようになりました。
「養生三宝」(白菜、大根、豆腐)と言われる食材の一つです。
ビタミンCやジアスターゼ(でんぷん消化酵素)を多く含み、たんぱく質分解酵素、脂肪消化酵素も含んでいるとも言われ、肉や魚などと食べると消化を助ける働きがあります。葉の部分はスズシロと呼ばれ、春の七草のひとつです。葉は捨ててしまいがちですが、ビタミンA・C、カルシウムも多く含まれているので、栄養価は抜群です。漬物にしたり、から炒りしてふりかけとして利用しましょう。
・肌荒れ予防に
葉に多く含まれているビタミンCは、副腎皮質ホルモン(コラーゲン)の合成をうながし、スキンケアには最適。
・二日酔い、食べ過ぎに
これは、消化を促進してくれるジアスターゼという消化酵素のおかげ。有害物質の排出効果があるので、二日酔いにともなう胃もたれ吐き気、胸焼けに大根のしぼり汁を飲むと和らぐといいます。ただし、加熱すると損失するので、生で食べるサラダや大根おろしなどにすると効果が期待できます。
・ガンに
根に多く含まれているオキシターゼは、魚の焦げに含まれている発ガン物質を分解する働きをもっています。 焼き魚にそえられる大根おろしには、味以外にも理由が・・・。また、ガン細胞を抑制するソグニンという食物繊維なども含有しています。
・脳卒中予防に
ビタミンCも多く、皮のほうにより豊富に含まれています。皮には毛細血管を強くするというビタミンPが含まれ、脳卒中の予防に効果が期待できます。
・大根の品種と成分
世界で栽培されている大根は西洋種・中国種・日本種の3系統に分類されます。特に日本種は日本人の嗜好や気候に合わせて特徴ある地方品種を多く残し、その数も100種以上と言われています。
【日本種】
★青首大根
現在、最も一般的な大根です。地表に出た部分が淡緑色になる為この名が付きましたが、一年中生産することから多くの品種と交配され、細長いものやずんぐりした短形のものなど各地でいろんな種類の大根があります。水分が多めですが肉質は柔らかく煮崩れしにくい特徴があり、おろしにしても辛味が少なく他の品種と比べ強い甘みを持っています。
★白首大根
青首大根とは違い地表に出た部分も白いままです。青首大根が全国的に普及する以前は白首大根が主流でした。
★聖護院大根
肉質の柔らかさと豊かな甘みを持ち、繊維質が少ないという特長があることから煮物や漬物にうってつけの素材です。伝統的な京野菜で「千枚漬け」の原料として使われています。
★守口大根
世界で一番長い大根で長さが1m以上、根の太さは2cm程度と非常に細長いのが特徴です。肉質は緻密ですが、繊維質が多く辛味が強いので生食や煮物には不向きです。
★桜島大根
鹿児島県桜島の火山灰土で栽培されている世界で一番大きい大根で、直径30~40cmにもなります。独特の扁球形は晩生種ですが、他にも早生種の細長い形のものもあります。肉質は緻密で煮崩れしにくい特長があり、鹿児島県の郷土料理には欠かせない大根です。
★源助大根
ずんぐりとした円筒形ですが、繊維質が少ないことから肉質が柔らかく、甘みがあるため煮物や漬物に良く使われます。金沢特産の「大根寿司」の原料にも使われます。
★辛味大根
各地方で栽培されていますが、その形も球形のものから長さ20cm程の長方形のものなど様々です。肉質が緻密で強い辛味があるために、そばや天ぷらなどの薬味に適しています。
★赤大根
紅しぐれという品種の大根で、中が白く皮が赤いのが特徴です。サラダや漬物・酢の物にもおすすめです。
【中国種】
★紅芯大根
中国では「心里美(シンリメイ)」と言われる丸型の青首大根で、内部は鮮やかな紫紅色です。甘みがあり生食やおろしに向いています。
★青芯大根
紅芯大根とは逆に皮も中も緑の品種です。紅芯大根と同じく、甘みが強く、水分が多いのが特徴です。
【西洋種】
★ラディッシュ
ヨーロッパ系の大根の仲間で、種を蒔いてから3週間程で収穫できることから「二十日大根」とも呼ばれています。形も様々で、細長いものからまん丸のものまで幅広く出回っていますが、日本では赤や白の球形をしたものが一般的です。主にサラダや一夜漬けに使われます。
★黒大根
ヨーロッパ由来のウィンターラディッシュの一種で、表皮は黒色のほかにも茶色・灰色・褐色などのものもありますが中は白色です。
大根には辛味成分のイソチオシアナートが豊富に含まれており、血液をサラサラにしたり殺菌作用などがあります。デンプン分解酵素(アミラーゼ)などの消化酵素も豊富に含まれていて食べ物の消化吸収を促進します。また、食物繊維も多く含みビタミンCも豊富ですが、特に皮には中心部に比べ2倍ものビタミンCが含まれています。
葉の部分には根よりずっと多くのビタミンCが含まれていてビタミンA(カロテン)も豊富で、さらに、ビタミンB1・ビタミンB2・カルシウム・ナトリウム・リン・鉄などの成分も含まれます。
・選び方&保存方法
葉が青々として、根にずっしりと重みを感じ、みずみずしく締まっているものを選びましょう。ひげ根の穴が目立つものは避けましょう。できれば栄養価の豊富な葉つきのものを選ぶといいです。保存は、葉をつけたままにしておくと水分や養分を吸収されてしまうので、葉は茎を1cmほど残して切ります。葉・根ともに新聞紙に包み、室内の涼しい場所で保存します。土の中に埋まっていた様にすると、長持ちします。カットして売られている場合は切り口にしっかりラップをあて全体を包みます。

旬菜キッチン レシピ
昔から「餅の食べすぎには大根を食べるのが良い」と言われているのを知っていますか?消化の悪い餅と消化の良い大根の組み合わせは、身体にとっても良いコンビです。野菜も加えて、ボリュームUP!おやつや食事にぴったりです。
●おろし揚げだしもち

| ・餅 | 4個 |
| ・人参 | 40g |
| ・しめじ | 40g |
| ・大根 | 1/4本 |
| ・めんつゆ | 600cc |
| ・かいわれ大根 | 適量 |
| ・揚げ油 | 適量 |
| ・人参は皮を剥き、細切りにしておく。 |
| ・大根は、おろしておく。 |
| ・めんつゆは、少し濃い目に作っておく。 |
| ・餅は揚げておく。 |
- めんつゆを濃い目に作り、人参としめじを加えて煮る
- 揚げた餅を加える。
- お皿に盛り付けてから大根おろしとかいわれ大根をトッピングする。
- 最後に大根おろしを加える事を考えてめんつゆは濃い目に!
- 大根に含まれている栄養は、水溶性なので大根おろしにして加熱せずに摂取した方が良いです。その場合、おろした水分にも栄養があるので捨てないで一緒に食べましょう。
- 餅は焼いた物でも良いですが、揚げる事によってコクが出ます。
- お好みの野菜を加えて、栄養価を高めましょう。















