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ヘルシーコラム

料理研究家・卯月佳子の 旬菜キッチン ~心と身体に効くレシピ~
<はじめに>

こんにちは、花ランでメニュー開発を担当している料理研究家・卯月佳子(うづき けいこ)です。
このコラムでは、日本の四季折々、北海道から沖縄まで数えられないほど存在する豊かな食材を毎回ひとつ取り上げ、その食材の特性と、その食材を活かしたオリジナルレシピを、私のキッチン(旬菜キッチン)から皆さんに紹介していきたいと思います。毎月の連載(予定)ですので、皆さま、お楽しみに!

第 10 回 <アボカド>

(2009.11.30)

『完全トータル食品』と言われ、栄養価の高いアボカドは、ギネスブックにも掲載される食品の1つです。
あまり知られていませんが、日本では11月~12月が旬です。
今回は、アボカドをご紹介します。

アボカド

・アボカドとは・・・

「森のバター」と呼ばれるアボカドは、栄養価が高くヘルシーな果実(野菜ではないんですよ!)として人気です。まったりとした口当たりの果肉は甘みがほとんどなく、サラダやハンバーガーなどにも利用されます。わさび醤油をつけると「トロ」のような味がするというのも有名な話です。
現在、国内で売られているアボカドのほとんどが、メキシコ、ニュージーランド、チリなどからの輸入品です。メキシコ産はほぼ通年、ニュージーランド産は9月~12月頃に出回ります。また、ごくわずかですが、和歌山などで国内産アボカドが栽培されていて11月~2月頃に販売されます。
なお「アボガド」と発音しがちですが、正確な名称は「アボカド」です。  

・アボカドの成分

アボカドは非常に栄養価の高い果物です。がんや動脈硬化、老化防止に効果があるといわれているビタミンEをはじめ、各種ビタミン、鉄やリンなどのミネラルも豊富に含んでいます。また、体内の余分なナトリウムを排泄してくれるカリウムも多いので、高血圧予防や脳梗塞予防、心筋梗塞予防などの効果も期待できます。

アボカドは「森のバター」と称される通り、脂肪分が多いのも特徴です。果肉の脂肪分はなんと20%近くもあるのですが、この脂肪分は血液をサラサラにしたり、コレステロールを減らしたりする不和脂肪酸が主体なのでとても健康的です。

また食物繊維も多く便秘予防にも効果的で、100gあたり187kcalという高エネルギーは夏バテ予防にも最適。まさにいいことずくめの果物といえるでしょう。ただし、特定の薬の成分を阻害する成分もわずかに含まれているので、療養中の人は医師に食べてよいかどうか相談してください。

・選び方&保存方法

形がきれいで果皮に張りとツヤがあり、ヘタと果皮の間に隙間がないものが良品です。皮が真っ黒でシワがあるものは熟しすぎです。またヘタが取れてその部分が黒くなっているものは変色の可能性があるので避けたほうがよいでしょう。
数日後に食べる場合は果皮が緑色のものを、すぐに食べたい場合は黒みがかったものを購入しましょう。

アボカドは未熟な内に収穫し、常温で追熟させることでやわらかくなります。皮が緑色のものはまだ未熟なので、20度前後の場所で追熟させてください。温度が27度以上になると追熟障害が起きるので気を付けましょう。皮が黒みがかり、握ったときにやや弾力を感じれば食べ頃です。
熟したアボカドはビニール袋で包み、冷蔵庫の野菜室へ入れます。2~3日は保存できますが、熟しすぎると果肉が黒っぽくなって崩れてくるのでなるべく早く食べましょう。

食べるときは、真ん中の種にそって半分に切り種を取り出します。熟したアボカドは手で皮をむくことができるので、皮をむいたら好みのサイズにカットすれば OK。なお、半分だけ残す場合は、種付きのままラップにくるむと日持ちします。その際、切り口にレモン汁をかけておくと、酸化による変色をある程度防げます。

旬菜キッチン レシピ

ちょっとオシャレなアボカドディップです。
盛り付け方によっては、パーティ風にも♪

●えびとアボカドのカクテル

えびとアボカドのカクテル

【材料】
・アボカド1個
・きゅうり1本
・玉ねぎ1/4個
・マヨネーズ大さじ3
・レモン汁小さじ1
・ナンプラー小さじ1
・塩、黒こしょう 少々
・むきえび、飾り用レモン適量
【下準備】
・玉ねぎはみじん切りにし、水にさらして辛味を和らげ、水気をしっかり切っておく。
・きゅうりは、ピーラー(皮むき器)でリボン状に皮を剥くように切り、何枚か用意し、残りは5ミリ角の角切りにしておく。
【作り方】
  1. アボカドの中身をくりぬき、荒めにフォーク等でつぶしてレモン汁をかけて色止めをしておく。
  2. 1.に、玉ねぎ、きゅうりの角切り、マヨネーズ、塩、黒こしょう、ナンプラーを混ぜ合わせておく。
  3. リボン状のきゅうりをセルクル(円形)にし、2.を中に詰める。
  4. むきえび、飾り用のレモン、黒こしょうをかけて完成。
○ポイント
  1. アボカドは、空気に触れると変色するので、なるべく早めにレモン等の酸性の物で色止めをしておくと良いでしょう。
    もし、アボカドを半分しか使用しない時は、種がある方を保存させると日持ちがします。
  2. えび以外にも、スモークサーモンやまぐろ等と組み合わせても美味しく頂けます。
  3. フランスパンなどにトッピングして、カナッペ風でも良いでしょう。
  4. 一緒に加える野菜の水気をしっかり切らないと、水っぽい仕上がりになるので、気を付けましょう。
卯月佳子(うづきけいこ)(料理研究家)
卯月佳子
卯月(4月)に東京都に生まれる。
大学時代には、食物文化を研究。その後、いったんは金融機関に就職し役員秘書など務めるが、持ち前の料理センスと社交術を活かし大手料理スクールに転職。セレブ向けレッスンを担当する売れっ子講師として活躍する。
現在は独立し、料理スクールの講師を務める傍ら、食品・飲料メーカーや地方自治体から依頼を受け100近いレシピを開発の実績を持つ。
誰でも美味しく、簡単に旬の食材を食べることができるレシピの数々。また、明確で明るい語り口調にファンも多数。花ランでは、店舗に対する料理アドバイザー、メニューの紹介などを担当。

<所有資格> 調理師免許、大手料理スクール師範資格、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター


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