ヘルシーコラム

こんにちは、花ランでメニュー開発を担当している料理研究家・卯月佳子(うづき けいこ)です。
このコラムでは、日本の四季折々、北海道から沖縄まで数えられないほど存在する豊かな食材を毎回ひとつ取り上げ、その食材の特性と、その食材を活かしたオリジナルレシピを、私のキッチン(旬菜キッチン)から皆さんに紹介していきたいと思います。毎月の連載(予定)ですので、皆さま、お楽しみに!
第 7 回 <とうもろこし>

コロンブスが、西洋各国に広めたと言われている『とうもろこし』。栄養バランスが良く、特に食物繊維は、玄米の2倍と言われています。夏の太陽のように鮮やかなビタミンカラーの夏野菜をご紹介します。
・とうもろこしの品種
『とうもろこし』と一言でいっても、用途や性質によって交配や改良を重ね、様々な品種が開発されてきています。
【スイートコーン】一般的に食用として用いられ、「とうもろこし」と聞いた際に多くの人が思い浮かべるのがこのスイートコーンです。粒に含まれる糖分が多いため、甘みがあります。
さらに、イエロー種とバイカラー種に分けることができます。粒の色がすべて黄色いとうもろこしをイエロー種と呼びます。バイカラー種は「2つの色」という意味で、色が黄色い粒と、白い粒が混ざっているものです。粒の色が2色に分かれるのは黄色と白のとうもろこしが掛け合わされてできた品種だからです。
この爆裂種は粒の皮が非常に硬いのが特徴です。この皮が硬い特徴を利用したのが、スナック菓子の「ポップコーン」というわけです。とうもろこしを熱すると粒の中の水分が水蒸気となって膨張しますが、この爆裂種の皮が膨張する水蒸気の圧力に耐えて、程よいところで皮がやぶれ、はじけて開きます。
【デントコーン】主に乾燥させて、豚や牛、鳥など、家畜の飼料として使われている品種です。生長過程で糖分がデンプンに変わってしまうため、そのまま食べるのには向いていない品種ですが、とうもろこしのデンプンを取り出した「コーンスターチ」の原料として私たちの生活のいろいろな場面で役立っています。
【フリントコーン】加工して食用に、あるいは家畜用飼料や工業用の原料に使用される品種です。角状デンプンと呼ばれる硬いデンプンが粒の全体についているのが特徴です。メキシコ料理のタコス、トルティーヤにこの品種が使われます。爆裂種も、もともとはこの品種から生まれたものです。
【ソフトコーン&フローアコーン】粒の大部分がやわらかいデンプンで形作られていて、実がくだけやすく断面が粉状になるのが特徴のとうもろこしです。含まれているデンプンの多くがしなやかで濃度の薄いものであるフローアコーンは、粉にひきやすい品種とされています。南米の高原地帯で栽培されることが多い品種です。
【ジャイアントコーン】食感がややボソボソとしていて、甘みが少ないとうもろこしですが、名前のとおり粒が大きい品種です。粒の大きさは2cmほどにも生長します。南米の高地の限られた地域でのみ栽培されており、日本での栽培は難しいとされています。油で揚げたおつまみや、ポン菓子として食べることが多いです。
・とうもろこしの成分
とうもろこしは、身体のエネルギーになる炭水化物を主として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン群、リノール酸、食物繊維、そしてカルシウム、マグネシウムなどの各種ミネラルをバランスよく含んでいる栄養豊富な食品なのです。
特に、食物繊維の量は他の野菜や穀類と比べても多く、玄米の2倍もあると言われています。またとうもろこしに含まれる食物繊維は不溶性で、繊維自体が水を多く吸収して数倍に膨れて便となり腸を刺激して、ぜん動運動を活発にさせるので、腸内の老廃物を掃除し、便秘を解消してくれます。
とうもろこしのひげは、利尿作用があると言われ、腎臓病の薬としても利用されています。またとうもろこしの黄色の色素成分は、白内障などの加齢による視力低下に効くなど、目の組織に影響します。強い抗酸化作用によるがん予防、肝機能の向上などの効果が期待できます。
・選び方&保存方法
とうもろこしの「ひげ」が実をつけるめしべなので、ひげがふさふさしているものを選ぶというのも、ひとつの方法です。基本的には、外皮が鮮やかな緑色のものを購入すると良いです。とうもこしは、すぐに風味も栄養価も減ってしまいます。保存方法は、茹でてラップに包んで冷蔵庫に入れるか、粒を外して保存袋で冷凍庫に保存にすると良いです。

旬菜キッチン レシピ
とうもろこしに含まれるルティンは、熱に強く、油(リノール酸)との相乗効果でコレステロール対策もバッチリ!おかずとしてもおつまみとしても最高の組み合わせメニューです。

●とうもろこしと枝豆の天ぷら
| ・とうもろこし |
| ・枝豆 |
| ・天ぷら粉&水 |
| ・揚げ油 |
| ・塩、カレー粉、黒こしょう |
| ・とうもろこしと枝豆は茹でて、とうもろこしは粒を外し、枝豆はさやから出しておく。 |
| ・揚げ油を適温に加熱しておく。 |
| ・カレー粉と塩、黒こしょうと塩をお好みで混ぜておく。 |
- 市販の天ぷら粉の配合で衣を作り、下準備したとうもろこしと枝豆を混ぜる。
- 揚げ油に1.を入れ、お好みの大きさに揚げる。
- お好みでカレー塩などを盛り付ける。
- とうもろこしは、油(リノール酸)と一緒に摂取するとコレステロールの調整が出来ます。
- 枝豆は大豆の未熟豆で、豆と野菜の両方の栄養的特徴をもっています。タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、食物繊維を多く含んでおり、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、体内で疲労物質に変わるのを防ぎ、代謝を促す効果があります。また大豆には含まれていないビタミンA、ビタミンCも含み、枝豆のタンパク質にあるメチオニンはビタミンB1、ビタミンCとともにアルコールの分解を助け、肝機能の負担を軽くします。
- 枝豆ととうもろこしは、むくみの原因となるナトリウムの排出を助けるカリウムも多く含みます。まさに夏のためにあるような万能食品です。















